『舞い降りた天女』

東京日本橋の三越百貨店に行ってきました。目的は
本館中央ホールにそびえたつ「天女(まごころ)像」。
瑞雲に包まれた美しい天女が花芯に降り立とうとしています。
昭和35年、三越創立50周年を記念して
巨匠 佐藤玄々が10年をかけて制作した木彫作品です。
高さ11メートル、総重量は6.8トン。素材は
京都貴船神社山中から切り出された樹齢500年の檜。
彩色は岩絵の具などで、ダイヤや瑪瑙がちりばめられ
豪華絢爛、その迫力に圧倒されます。

制作に携わった職人の方々の名が台座に刻まれていました。
58年前の作業に思いをはせ、しばしタイムスリップ。
高さ6mの予定が11mになったのは、どこを創りたかったのかな
いくつのパーツに分かれていて、どういう工程で制作・設置したのかな
パイプオルガンの演奏もあり、天女の神々しさが増すようです。
ぐるぐる周って思いをめぐらすのはワクワク楽しい時間でした。

向井