『木と対話すること』

祖母の法要の帰路、高松市の桜製作所敷地内に建つ
ジョージ ナカシマ記念館を訪れました。
モダンな中にどことなく和の情趣を持つ木の家具
でおなじみ日系米国人デザイナーの名作の数々。
もとは建築家であった彼の家具は構造や強度をしっかり
考え抜いた上に成り立つ美しいデザインであること、
ビスを使わず組立てる日本人職人の仕事に感銘を受け
ここを唯一のパートナー工房に選んだことなど、
係の方がゆっくりと解説してくださいました。
家具を作る時、彼は木と対話しながら傷も含めて
その木の美しさを最大限に引き出すことを心がけたそうです。
米国の地で開花した日本人の美意識と職人技術の融合に
静かな感動を覚える心地良いミュージアムでした。

坂井