『恩返し』

約40年前に建てられた実家のキッチンの壁と床の改装を
セルフビルドで行っています。
床は歩くと床板がフワフワし、
壁は長年の汚れで変色しはがれつつありました。
 
作業を進めていくにあたり、人手不足や道具、経験不足もあり
予定の半分しか進まなかったですが、
それでも楽しみながら作業ができました。
 
こういった大掛かりな作業は滅多にないことですが、
自分でできる範囲のメンテナンスは、
普段世話になっている家に対しての
せめてもの恩返しであると思います。

近藤

『築7年の艶』

先日、平成15年に建築して頂いた「雨楽な家」に伺いました。
驚いたのは光が反射するほど艶の出た桧の床。
どうやって手入れをしたのか奥様に聞いたところ
「普通に水拭きをしてるだけですよ」との事でした。
 
桧は油分が多いので使い込む程に艶が出ます。
気を付けて頂きたいことは、
濡れ雑巾ばかりで拭くと木材表面が毛羽立ってしまい
汚れが付きやすくなってしまいます。
 
艶を出すお手入れは、
乾拭き又は固く絞った雑巾で拭くのが良いそうです。

内藤

『丸太柱』

「雨楽な家」の柱は主に120角の桧の柱が使われています。
その他にも施主様の要望によって和室や要となる場所には
丸太柱が使われることもあります。
 
只の角柱とは違い、丸太柱は施工が大変ですが
それ以上に様々な表情を見せてくれます。
 
その中でも床柱にはたくさんの種類があり、
意匠的な役割だけでなく
その部屋のバランスを整える重要な役目もあります。
 
この部屋にはこの柱が似合うなどと
自分で探してみるのも楽しいかもしれません。

小竹


写真は「数寄屋の実践」 
建築思潮研究所編より引用

『奉納神楽』

先日、自宅近所の神社で秋祭りがあり
その前夜祭で、奉納神楽が舞われました。
 
演目は「塩祓い」「黒塚」「恵比寿」「大蛇」。
「恵比寿」では、えびす様が缶ビールを飲んで酔っ払う
アレンジや、飴・お菓子の「もちまき」があり、
大人も子どもも大歓声!
 
「大蛇」では、神社の小さなお堂で所狭しと
長い6匹の大蛇が舞い、本物の火花を散らし迫力満点!
拍手喝采の大賑わい。
 
神楽団や神楽保存会はたくさんありますが
若い世代が進学などを機にやめてしまうため
存続が難しい団体もあるとのこと。
 
私たち「人」も、きっと「神様」も
この素晴らしい伝統芸能がいつまでも
継承されることを、心から願っています。

向井

『ぞうさんペーパー』

広島市安佐南区にある「安佐動物園」へ行ってきました。
いつも安佐動物園に行くと、
会えるのを楽しみにしている動物がいます。
それが、「ゾウ」です。
大きな迫力ある身体とは正反対の、
つぶらでとっても優しい瞳をした「ゾウ」。
とても癒されます。何分でも見られます。

先日、こんなおもしろい
リサイクルペーパーに出会いました。
その名も「ぞうさんペーパー」。

「ぞうさんペーパー」とは、ゾウの糞をリサイクルした
100%手作りの紙のことだそうです。
作り方は和紙の作り方に似ているとのことで、
仕上がりはゾウが食べる草やココナッツなど
植物や季節によっても微妙に変化があるそうです。
紙質はとてもやわらかく、ちぎり絵や工作に適しているそうです。
とても可愛らしいリサイクルペーパーを生み出してくれた
自然に、動物に、感謝ですね。

日野


「michi corporation」オフィシャルサイトより

『Heavy Duty』

「雨楽な家」の竣工写真は浜松市の写真家、
上田明先生に撮っていただいています。
今回のリック住宅プラザの撮影は
高所作業車に乗っての危険な仕事だったそうです。
華やかなカメラマンの仕事にも実は
現場での苦労がたくさんあると伺いました。
そんな上田先生の足元はハードワークを物語るかのように
頑丈なRed Wingのワークブーツでした。
50年以上も変わらぬデザインで、アメリカの職人が
今も手作業で作っています。日本の愛好者も多く
手入れをしながら何十年も履き続けるそうです。
先生のこのブーツもソールを一度張り替えて
長年履いていらっしゃるそうです。

坂井


リックビル5F 無垢のリフォームモデルにて

『広告の役目』

京都の路地裏でコカコーラと
でんわでんぽうの看板を見つけました。

キリンレモンのさびた看板も
配線の陰にひっそりありました。

しもたやの庇の上には
ファンタオレンジの看板です。

いつからここで広告の役目を
受け持っているのでしょうか。

荻野

『継がれるもの』

家の近所にある神社で秋のお祭りがあり
そこで神楽が奉納されていました。
舞台の前にはシートが敷かれ
地域の方が熱心に見学されていました。
簡易につくられた舞台ですが、鮮やかな
衣裳を着て舞う姿と笛や太鼓の演奏には
迫力があり見いってしまいました。
 
神楽を演じている人も見ている人も
変わり続けますが、見守るようにある
大きな木や、どっしりとした社は変わらず
そこにあるように思いました。
昔からの日本の文化や技、精神が
それを受け継いでいけたら素晴らしいですね。

中村

 

『「上棟とおかめ」の由来』

建物の上棟が終わると棟札と一緒にお面を祀る
という習慣について調べてみました。
 
大報恩寺(だいほうおんじ)の本堂を造営する際、
大工の棟梁であった長井飛守高次(ひだのかみたかつぐ)が、
信徒から寄進された貴重な柱1本の寸法を短く切り誤ってしまい、思い悩んでいた。
それを見た妻のおかめ(阿亀)が、「いっそ斗(ますぐみ)をほどこせば」と進言。
おかめは、女の身で助言したことで夫の名声が傷つくことを恐れ、
上棟式を待たずに自害してしまった。
高次は妻の冥福を祈り、宝篋印塔(おかめ塚)を建て、
おかめの名にちなんだ福面を付けた扇御幣(梵天)を飾ったとされる。
その後、大工の信仰を得るようになり、
今日でも上棟式にはお多福の面を着けた御幣が飾られている。
度重なる戦乱にも残った本堂とも結びつき
厄除、招福のおかめ信仰につながっているそうです。

内藤

『太陽光パネル』

10月16日・17日に広島市西区の中小企業会館で
リビングフェアが開催されていたので行ってきました。
主に各企業の商品の展示や販売、
木製の家具・材料等を販売するイベントで、
大いに賑わっていました。
 
その中で最近流行っている太陽光パネルの展示がされていて、
構造の違いによる発電量の差など
実物のパネルを使った実験がされていました。
 
構造には単結晶型と多結晶型があり単結晶の方が発電効率がよく、
その分、設置枚数も抑えられるとのことで、
これからはこちらの方が主流になっていくだろうとのことでした。
 
パネル一枚の重さは結構あり、建物の構造計算にも大きく影響を与えてきます。
パネルの枚数を抑えることで、屋根が軽くなるのなら
それに越したことはないなと思いました。

小竹 


写真はPanasonic HPより