『木製カトラリーのお手入れ』

愛用している木製スプーンが
かさかさ乾いて白くなってしまったので
手入れをすることにしました。
 
木製カトラリーのお手入れには
くるみ油がいいそうです。
油分の硬化が早いので、べたつくことなく
木を保護してくれるとのこと。
 
くるみの実をガーゼで包み、すりこぎで軽くつぶしてから
指でもんで、ガーゼににじんだ油を木にすりこみます。
しばらくおいて乾拭きしたら、つやつやになりました。
くるみのにおいもつきますが、
香ばしいにおいなので気になりません。
 ちょっとしたひと手間で、安心して使えるようになりました。

向井

『アイアンウッド』

5月に自力で解体したウッドデッキと玄関ポーチを
水に強く寿命が長い「ウリン」材で施工しました。
 
アイアンウッドと呼ばれる非常に硬く重い南洋材です。
無塗装でキシラデコールのカスタニ風の色合い。
但し、水に濡れると赤錆色のアクが周囲を汚します。
施工中のにわか雨では大工さんの作業着が
真っ赤に染まってしまったそうです。
半永久的にメンテフリーと云われる「ウリン」の
最大の欠点であるこのアクは施工後2~3ヶ月
続くそうですが、キッチンハイターできれいに落とせます。
 
この他にも「バツ材」「イペ材」など耐久性に優れる
デッキに向いた材種があるようです。

坂井

『紅型』

沖縄復帰40周年記念として大阪市立美術館で開かれた
「紅型/琉球王朝のいろとかたち」の展覧会に行ってきました。
 
海、空、草、花、魚、鳥、虫などの自然をモチーフにした
多彩な文様が着物の上に力強く息づいていました。
18~19世紀の作品で素材は木綿か麻が大半、絹はわずか。
南国のまばゆい陽ざしに負けないあざやかな色彩は
天然の染料や中国渡来の顔料などで染められたそうです。
それぞれの文様の展示品の横に精緻な型紙も置かれ
紅型を作った人々の魂が宿っているかのようでした。
天然素材と手仕事から生まれた沖縄の紅型に
不屈の生命力や自然のエネルギーを強く感じました。

荻野

 

『素材を育てる』

夏に牛革のバッグを購入しました。
探す時の希望はサイズは
大きすぎず、小さすぎない
シンプルなデザインのもの。
見つけた時はうれしかったです。
 
今までは合皮で少し荒く扱っても
問題ないものをよく使っていました。
今回の牛革は色移りやシミ、キズ等
少し気を使いますが、手入れをして
徐々に色が馴染み、より自分のものに
なっていく様で愛着もわきます。
この素材を育てる感覚はどこか
無垢の木の家にも通じる様に感じました。

中村

『空間の上手な使い方』

ゆっくりくつろげる広々とした書斎も良いですが、
座ったまま手を伸ばせば本に手が届く、
機能的で小さな書斎も落ち着くものです。
  
こちらの住宅はLDKの広さや収納スペースを重視したため
念願のご主人の書斎部屋が取れませんでした。
ご主人の強い要望もありましたので、
書斎の使用目的などしっかりヒアリングした結果、
7.5帖の寝室の一角を利用することに決まりました。
書斎と寝室を本棚の機能も持たせた
造作パーテーションで間仕切っています。
寝室のスペースは5.5帖となりましたが、
天井がオープンなので狭さを感じない空間になりました。
また書斎も造作本棚がありますので無駄な動きがなく
効率のよいスペースになっています。
 
「雨楽な家」の2階は勾配天井とすることが多く、
平面的な空間だけでなく縦への広がりもあります。
上手に空間を使えば理想の間取りも実現できると思います。

村上

 

『含水率』

含水率とは、木材にどれだけ水分が含まれているかを表すものです。
この含水率が木材の「反り」「曲がり」「ねじれ」の原因になるので
JASでは構造用製材及び造作材の乾燥材の含水率基準を、
20%以下のレベルに設定して建築後の不具合を防ぐ規定があります。
 
先日、着工物件の木材を確認するために、
プレカット会社を訪問しましたので使用する桧柱の
含水率を測定してもらいました。
 
計測値は『12%』良好な材質です。

内藤

『すっぴんの家』

「雨楽な家」モデルハウスの来場者の方から
「ボルトは隠さないのですか?」
「梁の継ぎ手はそのまま見えるんですか?」
という質問をよく受けます。
 
一般の家では隠れて見えない部分なので、珍しいようです。
「雨楽な家」は勾配天井や吹き抜けの部屋があるため
至る所で見えるのですが
耐震や耐久性を高めるため必要なものです
 
装飾や化粧を省き、省コストとシンプルデザインを可能にしています。
いわば「すっぴんの家」、素肌美人の家でありたいと思います。

鈴木