『木と対話すること』

祖母の法要の帰路、高松市の桜製作所敷地内に建つ
ジョージ ナカシマ記念館を訪れました。
モダンな中にどことなく和の情趣を持つ木の家具
でおなじみ日系米国人デザイナーの名作の数々。
もとは建築家であった彼の家具は構造や強度をしっかり
考え抜いた上に成り立つ美しいデザインであること、
ビスを使わず組立てる日本人職人の仕事に感銘を受け
ここを唯一のパートナー工房に選んだことなど、
係の方がゆっくりと解説してくださいました。
家具を作る時、彼は木と対話しながら傷も含めて
その木の美しさを最大限に引き出すことを心がけたそうです。
米国の地で開花した日本人の美意識と職人技術の融合に
静かな感動を覚える心地良いミュージアムでした。

坂井

『ガレージのある「雨楽な家」』

先日、ガレージに特徴ある
2邸の「雨楽な家」の竣工写真が送られてきました。
建築地は香川県丸亀市と愛知県岡崎市。
丸亀市のA邸は1階の下屋根を大きく張り出し
3台分の駐車スペースは余裕で確保。
2世帯で暮らすにも十分な大きさです。
来客が多く、駐車スペースを確保するために
この土地を選ばれたようです。
 
岡崎市のB邸は敷地の高低差を十分考慮し
ご主人の大切な愛車を守るため
建物の内部に駐車スペースを設えています。
ちょうど玄関土間から見下ろす位置に
ガレージがあり、まるで家族の一員のように
暖かく出迎えてくれます。
 
「雨楽な家」はそこに住む家族が主役の家づくり
どんな作品が出来てくるのか今後も楽しみです。

高橋 真

 
   A邸                                                         B邸