『土佐和紙でおもてなし』

「雨楽な家」の防炎壁や天井に使われる土佐和紙。
漆喰とはまた違った温かなやさしい手触りです。
しかし、10m単位でしか発注できないので
少しの面積の場合は無駄ができてしまいます。
 
我家で雨楽仕様の6帖一間を増築した際の残りは
ランチョンマットサイズにカットしています。
季節の風物や草花をあしらって
お客様の時に利用します。
半分、四分の一にカットすれば、お茶やお菓子の
おもてなしにも便利なサイズです。
 
絵は青墨と顔彩で、手早く仕上げます。
水に強く厚みもあるので葉書にも使えます。

坂井

『地震への意識』

ハイチで地震が起きてから早くも一ヶ月が過ぎました。
最近のニュースはオリンピック一色ですが、
しばらく前までは連日のようにその被害状況を放送していました。
その中には建物の倒壊現場の写真や動画も数多く含まれています。
 
日本では昔から地震の多い国だったため、
現在の法規上の耐震基準は世界でもトップレベルです。
 
「雨楽な家」では全棟構造計算を行っています。
お客様に安全で安心な家を提供することが
なによりも重要だと思います。

小竹


(1990年から2000年までの世界の地震の震央分布:気象庁HPより)

『“冬”の完成見学会』

小泉八雲で有名な島根県松江市。
2/13(土)14(日)の2日間。お施主様のご厚意により
「雨楽な家」完成見学会が開催されました。
 
天候はこの季節の山陰地方らしく
晴れたり、曇ったり、雪混じりの雨が降ったりと
一日の中で目まぐるしく変化しますが、
建物の中に入ると、桧の香りと蓄熱式暖房器の
優しい暖かさが心地よく迎えてくれ、
来場されたお客様の心を和ませていました。
 
2日間を通じて240名を超える方々が来場。
4人の接客スタッフは、昼食をとる間もない忙しさに
嬉しい悲鳴。熱心に質問されるお客様へ
丁寧に受け応えされていました。
 
なかでも一番の関心事は、「雨楽な家」の特長である
広めの土間と吹抜け空間。
木の家は一度暖まると熱が逃げにくいことを
体感していただくよい機会となりました。

高橋 真

『赤さび』

路地裏の錆びたトタン壁に出くわすと
いつものことながらドキドキして
思わずシャッターを切ってしまいます。

錆びたトタン壁のどこが好きかと聞かれたら
熱い日射や冷たい風雨にさらされ長い時を耐えてきた
トタン壁だけが持つことを許される「赤さび」が好き。
経た時間の重みを感じていとおしくなるから。

冬の斜光がハイライトとシャドーをくっきり際立たせ
トタン壁にシャープな絵を描いています。
こういう風景がどんどん失われていくのは残念ですが
だからこそ見つけたときのドキドキは
強くなるばかりです。

荻野

『木製テレビ台』

先日、念願のテレビ台を購入しました。
テレビ台といっても一般的な黒やグレイなどの
無機質な台ではなく、自然素材のテレビ台です。

何ヶ月も前からいろいろな家具屋さんを
まわって、やっとイメージ通りの
テレビ台に出会えました。

こちらの家具は一から組み立てなければならず、
悪戦苦闘しながら組み立てること約4時間!
自分の手が加わっている分、
家具への愛着も倍になりました。

新築のお家に合う家具を選ぶのも、
女性にとっては、楽しみのひとつですよね。

日野

『みすゞさんの家』

日本海の小さな漁港、山口県長門市仙崎を訪ねました。
ここは童謡詩人の金子みすゞのふるさとです。

実家を復元した記念館は白壁に木格子の町家スタイル。
いぶし瓦には家業の書店「金子文英堂」の看板が。
店舗の奥は通り土間で大きな梁が現しに。
二階ホールには本棚が並びファミリースペース風。
四畳半のみすゞの部屋は通りに面して
可愛い文机や箪笥が並んでいます。

青い海に囲まれたこの町の、この家でみすゞさんが
過ごしたのだと思うと、幻の詩人をとても身近に
感じる事ができました。

小さな生き物、草花、海、空、人・・・
自然をしっかりと見つめた優しい詩の数々は
いつも私達の心を温かくしてくれます。

坂井

 
雨楽風に平面図を描いてみました

『備えあれば憂いなし』

「雨楽な家の耐震性はどうですか」
久しぶりに耳にしたお客様からの質問でした。

阪神淡路大震災から15年を経た1月17日、
私は名古屋で「雨楽な家」のイベントに参加していました。
その日は朝から多くのメディアで震災の報道がされており
建物の耐震に関心を持つ方が多かったように感じました。

私は、「雨楽な家」が全棟構造計算を行い、
バランスの良い構造計画をしている点、
その結果を考慮し構造金物で万全を期している点などを
「構造計算書」「よくわかる雨楽な家」などのツールを使い説明し
理解をしていただきました。

何に関心を持って家づくりを計画されているのかは
お客様によりさまざまです。
そんなときのための営業ツール
しっかりと活用していきたいと思います。

村上

『暖色』

寒い日が続き思わず背中が丸くなります。
家に帰って電気をつけても白い蛍光灯に
照らされた部屋はなんだか寒々しいものです。

気休めにしかならないようですが
照明やファブリックの色を暖色系に変えると
アドレナリンが分泌されて体感温度が上がり
実際に暖かく感じるそうです。

確かにお風呂場やトイレ、廊下など
冷えやすい場所は白熱球のような暖かい光が多く、
なんだか心もほっとしますね。

木の家が暖かく感じるのは木肌の
暖かい色味も力添えしているのでしょうか。

中村