『寅』

2010年の干支は『寅』ですね。
年賀状を作成する際に漢字の意味を調べたのですが
2010年は正確には『庚寅』で『庚』は植物の成長が
止まって新たな形に変化しようとする状態を表し
『寅』は動くという意味があり、春が来て草木が
生ずる状態を表すのだそうです。
文字の意味だけ見ると、変化して動き始める
そんな年になるのでしょうか。

良い木が育てば、良い家が建ちます。
変化や、良い動きをして成果に繋がる様に
日々過ごせるといいですね。

2010年が皆様に良い年であります様に。

中村

『おかがみさん』

年末の恒例行事、もちつき。わが実家でも
毎年みんなで「おかがみさん」を作ります。

床の間用の大きなおかがみさん。
家中に供える小さなおかがみさん。
お仏壇や台所、庭のお稲荷さん、
使わなくなった井戸にもお供えして
住まいのそこかしこにいらっしゃる神々に
一年の無病息災を祈ります。

おかがみさん作りは手間がかかりますが
みんなでいただくつきたてもちは格別!なので、
年1回の作業は苦になりません。

しかし、そう思っていたのは私だけだったようで。
母が電話で言いました。
「おかがみさん、今年はつくらへんで。できたの買うたしな。」

帰省の楽しみがひとつ、減りました…。

向井

『大連視察』

中国(大連)に行って来ました。
目的は木材加工や家具生産及び住宅市場の視察と
住宅建築の見学。
私は中国を訪問するのは初めてでしたので、
超高層ビルや高級車が溢れる様子に大変驚きました。
街並みを見ていて気付いた事は
全体的に照明が暗い。
工場や建物の中なども薄暗いと感じるぐらいでしたが、
理由を尋ねてみると「節約」との事。

日本では、
太陽光での発電などで環境への配慮を
行っているようで意外と
それ以前に無駄使いが多いことを感じました。

内藤

『先人の知恵』

先日、施工中の現場に行ったときに
工務店の大工さんから面白いことを教えてもらいました。

「鉋屑(かんなくず)で木材をこすると、その木材に艶が出るんですよ」

どうして鉋屑で艶が出るのかわかりませんが
「それは鉋掛けの下手な大工がやることだ」と
その大工さんは先輩から教わったそうです。

今では艶を出すために塗装したり
床ならワックスをかけたりします。

当然昔はそんなものなかったわけですから
鉋屑で磨いて綺麗に仕上げていたんでしょうね。

そういった『先人の知恵』は大事にしたいですね。

伊藤

『後悔しない買い物を』

自転車のパンク修理をしていて気づくことがあります。
20年以上使っている自転車と量販店で購入した自転車とは
修理の回数が3倍違う。チューブカバーの緩み具合など
購入時では気づかない部分がよくわかります。

「安物買いの銭失い」とはよくいったもので、
目先の安さだけにとらわれ、ものの良し悪しが
判断できていないと反省します。

家を建てるということは高額な買い物をしているのと同じです。
ローコストなど値段重視の建物もありますが、
どの会社も工法や素材、機能などにこだわりを持っています。
しかし多種多様の住宅が氾濫し情報が簡単に入手できる現在、
良し悪しの判断が付けにくく迷われるのも理解できます。

判断に迷ったときは、まずは建物見学に行ってみてはいかがでしょうか。
自分の目で見て、触って、五感で感じることで新しい発見があると思います。

村上

『「平ら」なること』

9月から探していた文庫本をやっと手に入れました。
作家山口瞳のエッセー「行きつけの店」。
リクエスト多数で10月に増刷されたようです。

折しも、平家の新商品発表の準備に追われていた頃、
「平ら」なることに乾杯! という大きな見出し
の新聞記事に目が留まりました。

読者により天橋立の文殊荘・松露亭という平家の旅館が
山口瞳行きつけの店「日本一」に選ばれたという記事。

「平ら」が心に浮かぶ時、私は和やかで
ユッタリとした気分になる。

木造平家というものは現代では贅沢のひとつだ。

など洒脱な文章で、「平ら」の良さが紹介されています。

好評販売中の「雨楽な家・平家」。
「平ら」なる贅沢を提案させていただいております。

坂井


H21.9.2朝日新聞   新潮文庫

『お客様の声』

『雨楽な家』名古屋モデルハウスは先月で築4年を迎え
これまで2500組を超えるお客様にご来場いただきました。
そんな多数のお客様の声、ご感想を一部ご紹介します。

「桧の香りが気持ちいい」
「土間が広くていいね」
「無垢の床の肌ざわりがとても心地いいです」
「この和室がつながっている感じがいい」
「キッチンの家事スペースが好き」
「テレビ台造作家具と階段下収納、うちもこんなふうにしたい」
「全部引き戸っていうのがいいですね」
「吹き抜けが広く感じるわ」
「しっくいの壁の質感がいいよね」

そんな名古屋モデルハウスです。
ぜひご見学にお越しください。

国分

『厳島神社』

先日、弟が広島まで遊びに来たので、
観光がてら厳島神社に行ってきました。

関東では、台風のときの修復工事のイメージしかなかったので、
まず、その鳥居の大きさに驚かされました。

聞いたところによると、土台になにか埋めているのではなく、
鳥居自体に石をつめて自重で立っているとのこと。

この鳥居は8代目で、最近では
その材の調達が難しくなってきているそうです。

こういった世界遺産の保存には他にもさまざまな問題がありますが、
それでも後世までしっかりと残していきたいものです。

小竹

『杉の用』

明治6年の「錦絵」を見ると
杉の木が、柱や屋根板から線香に至るまで
生活に欠かせない素材として大切に
活かされていたことがわかります。

「杉の用(もちひ)」
杉は板に割り、柱に切り
丸太にとり、貫となし
屋根板につぎ、杉皮をむき
葉は干し、うすにてつき、粉となして
抹香をこしらえ、線香を製す。
細き枝はまた薪(たきぎ)とすれば
実にすてるところなき良材なり。

(錦絵と本文は筑波大学付属図書館HPを引用しました)

荻野

『60年の務め』

伊勢神宮の内宮にある
宇治橋が11月に架け替えられました。
20年毎の式年遷宮の4年前に行われています。
杭はケヤキですがその他はヒノキで出来ています。
長さは101.8メートル、俗界と聖界との架け橋といわれ
日本百名橋にも選ばれている美しい木の橋です。
宇治橋の外側には高さ7.44メートルの大鳥居が立っています。
この鳥居は御正殿の棟持柱が用いられ、
20年後には鈴鹿と桑名の神宮遥拝の鳥居に使われます。
御正殿の棟持柱として20年、宇治橋の鳥居として20年、
さらに遥拝の鳥居として20年。
御用材として、合計60年の務めを果たします。
風雨にさらされながら大鳥居として
60年の務めを果たすヒノキの対候性に脱帽です。

鈴木