『大正の洋館』

有馬温泉の帰路、芦有道路を下ること約20分。
ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)へ立ち寄りました。
重要文化財に指定されている大正末期に竣工した
フランク・ロイド・ライト設計の洋館です。
 
緑に囲まれた長いアプローチを通り大谷石の玄関へ。
帝国ホテルでお馴染みの幾何学模様の装飾部材。
抑え気味の天井高、真壁造りを思わせる木の部材。
年季の入った色艶のマホガニーの建具や家具。
西洋人の巨匠の作品であるのに、和と洋が融合した
不思議に心が落着く居心地の良い建物です。
 
小高い丘の風景に溶け込むように調和した佇まい。
バルコニーや大きな窓によって
内部と外部が一体となった開放感。
季節を慈しむ私たちの住まいや暮らし方に
相通じるものをあちこちに感じさせられました。 

坂井

   
ヨドコウ迎賓館リーフレットより